第1回 コロナ×こどもアンケートから~子どもたちの声を受け止めて

いま、子どもや子育て世代にデザインができること
~新型コロナウイルス感染症と子どもたち

掲載日: 2021.8.25

子どもたちの心の声に耳を傾けて

「学校のコロナ対策に参加したい、決められたことしかしないのはおかしい」「大人は夜友達とご飯食べに行ったりしてるみたいなのに、どうしてこどもだけダメダメと中止ばかりになるんだろう?」「大人だけで色々議論しないでこどもの気持ちも聞いてください」……。

これらの言葉は、コロナ×こどもアンケート「おとなたちに伝えたいこと」の第2回中間報告からの抜粋です。この調査は、国立成育医療研究センターの研究班が子どもや保護者を対象に第1回から5回まで約1年間にわたって継続的に実施されました。

国立成育医療研究センター コロナ×こども本部
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/index.html#3tab

アンケートを実施した、国立成育医療研究センターの社会医学研究部研究員、半谷まゆみさんはこう話しています。

「小さい子どもは家庭の影響が大きく、親のストレス症状が影響しています。子どもはその変化を敏感に感じ取っているでしょう。特徴的なのが、こうしなさい、と大人に押し付けられている、という感覚を持っていること。そこに不満を持っている子どもが多いことがわかります」。

経験したことのない世界のなかで、子どもが何を感じているか、どうしたいと思っているのでしょうか。半谷さんは、こう語ります。

「一番近くで見ている親が、子どものストレスにしっかり気づけていない感じがします。子どもたちは親にゆっくり話を聞いて欲しいと思っていても、親も今の状況に対応するだけで精一杯で、子どもから見ると隙がないように感じてしまう。難しいことだとは思いますが、もっと心にゆとりをもって、子どもの思いや不安を受け止めてあげることです」。

    
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