安全と冒険心、どちらも大切にする見守りサービス~BoTトーク(シリーズ第5世代)
掲載日: 2025.11.21

手軽に装着できる、高性能なGPS見守りサービス
手のひらサイズの端末を持ち歩くだけで、日々の子どもの行動を優しく見守り、時には音声メッセージで言葉をかけてくれる、IoT時代ならではのサービスが人気を博している。
それが子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門・優秀賞(経済産業大臣賞)を受賞した作品「BoTトーク(シリーズ第5世代)」である。開発元のビーサイズ株式会社の八木啓太さんはこう語る。
「BoTトークはAIがお子様の冒険や通学を見守るというコンセプトで開発された、子ども見守りGPSサービスです。5センチ角の小さな端末で、ランドセルのフックに引っ掛けたりして装着します。
外出するとGPSセンサーやWi-Fiセンサーで位置を常時測位して、お子様の足取りを常時トラッキングします。
離れた場所にいる親がスマートフォンのアプリで足取りを見守ることができたり、学校に着きました、自宅に着きました、といった情報をプッシュ通知で知らせてくれます。」
小型・高性能のGPS見守りサービス。デバイスは手軽に装着可能
AIを駆使して行動パターンを学習、ちょっとした冒険も応援
開発にあたって最も注力したポイントが、リアルタイムで常に子どもの動きを追いかけることができることであった。八木さんは続けた。
「GPSサービスはこれまでもあったのですが、保護者の方がサーチすると初めてGPSのスキャンを始めて、現在はこの場所にいます、といった情報をマップ上で点で示すだけでした。
例えば、帰りが遅いなと思ってサーチしたら、すでにとんでもないところに行っていた、みたいなことが起こり得るのです。
安心のための道具がかえって親の不安を駆り立てるようなものが一般的でした。
BoTトークの場合は、常時位置情報を測位し続けて、複数のセンシングデータを使ってスキャンします。
これにより非常に高精度に位置を特定することができ、それをサーバーの AI で見守りながら、足取りをスマートフォンが追いかけてくれます。
『学校に着きました』などとプッシュ通知でお知らせもすることで、より保護者の安心感が増すと考えています。」

常時位置情報を探索、通知することで行動を把握、AIが行動を学習する
この機能のおかげで親の安心感も増すことができた。一方で単に見守るだけでは、子どもの好奇心や自由な遊びを妨げてしまうかもしれない。そのためにどのような機能があるべきか、にも気を配った。
「おかげさまで誰かが付き添って教えてくれているような安心感があるよねということで、好評をいただいています。とはいえ、お子様なので、時にはやんちゃなこともして欲しい、と思う面もあります。
そのための機能も考えました。例えば下校の途中に寄り道したりすると、『普段の行動の範囲から離れたようです』と自動でお知らせが届きます。お知らせが届いたら、今度は親からもボイスメッセージを送ることができます。
子どもの端末に『川は危ないからパパと行こう』と音声が届いて、『じゃあ約束だよ』と子どもは安全な通学路に復帰するというようなボイスコミュニケーションを行える点も特徴です。
利便性を考慮して、ボイスは端末からスマホに、スマホから端末にと相互に送ることができるようになっています。
ボイスコミュニケーションはチャットUIでひと目でわかりやすく、トークは音声AIも搭載しているので、メッセージを話せば即座に文字起こしされます。
保護者も音声を吹き込むことが可能ですが、吹き込み以外にもテキストを入力すればそれが音声合成されてお子様の端末に届くといった機能もあります。
非常にきめ細やかに音声やGPSの機能を設計しており、子どもを取り巻く生活環境を包括的に見守ることで、安心いただけるサービスを実現しております。」

子どもの自由な行動を妨げず、安全のための声がけもできる
子どもを守りたい、は世界共通の願いである
きめ細やかな機能、使いやすさから、今や国内のみならず、海外でも需要が高まっているという。今後の展望について、八木さんはこう強調した。
「おかげさまでたくさんのパパ・ママにご支持いただいて、ユーザー数も非常に伸びてまいりました。直近の5年間で、日本で最も多くの子どもを見守るGPSサービスという評価をいただいています。
昨今では共働き世帯が増え、毎年1,000人を超えるお子様が行方不明になっているといった社会問題があります。
小学校では携帯電話は原則持ち込み禁止になっていますが、子どもには冒険やチャレンジはして欲しい、しかし危険な目には遭わせたくない、親はなかなか安心して送り出せないという状況になっています。こうした背景から安心して子どもの冒険やチャレンジを応援しながら、外に送り出せるということを目指した製品がBoTトークです。
日本で非常に支持いただいておりますけれども、去年からアメリカでもサービスリリースを行なっており、非常に好評を博しています。今後の目標として、日本およびアメリカ、そして世界中でたくさんのパパ・ママにご利用いただいて、安心いただいて、世界中の子どもたちの冒険を応援できればいい、と考えています。」

国内のみならず米国でも人気、子どもの安全は世界中の願いである


