第二回SDGsセミナー「キッズデザイン×法政大学SDGs+プロジェクト」講演2
掲載日: 2022.10.5
2022年8月22日、キッズデザイン協議会では企業を対象にしたSDGsセミナーを開催しました。SDGs(持続可能な開発目標)は、今や企業活動に欠かせない取組みとなっている一方で、「具体的に何から取組めばいいのか分からない」という声も聞こえてきます。セミナーではSDGsキッズデザインとの関係性を解説し、キッズデザイン視点から取組むSDGsについて意見を交わしました。
講演「キッズデザイン受賞作品とSDGsとの関連性分析」
キッズデザイン協議会 副会長
積水ハウス株式会社 執行役員 住生活研究所長
河﨑由美子氏 氏
■開発者のSDGs貢献への思い
キッズデザインとSDGs 17ゴールとの関係性を分析する分科会が、2021年度のキッズデザイン賞受賞者に下表の内容でSDGsに関するアンケートを実施しました。「開発者自身の、ものづくりやプロジェクトに対する思いを重視した調査です。受賞作品が実際にSDGsのどのゴールに合致するかどうかを評価するものではありません」と河﨑氏は前置きし、分析結果を紹介しました。
【アンケート概要】
※分析にあたっては、20業種を「サービス」「教育」「建築」「製造」の4つに分類。
全体では約9割が、自身の「企業・団体がSDGsに取組んでいる」と回答。「受賞作品はDGsを意識しているか」という質問には、「強く意識」「やや意識」の回答が9割となりました。
下図は、受賞作品のSDGs17ゴールとの関連性に関する質問で「強く関連」「やや関連」する作品数を、1から17までの項目順にに振り分けたものです。
1「貧困をなくそう」、2「飢餓をゼロに」といったキッズデザインとは関連が低そうな目標でも「強く関連する」という作品が少数ながら存在しています。キッズデザインとして取り組んでいる商品・サービスはSDGs17項目全てに満遍なく関連しているのは注目すべき点でしょう。
上図の棒グラフをレーダーチャートにしたものが下図になります。まるで鳥のように見えるので、。「スズメの滑降型」と名付けました。
また、業種別に4分類のレーダーチャートを作成しました。それぞれに特徴が出ています。
過去のキッズデザイン賞受賞作品の一部を紹介します。
講演3「パネルディスカッション」に続きます。