2022.8.22

便利な”モノ”づくりに留まらず、空間除菌の徹底が社会の当たり前になるような”コト”の提供を~日機装「Aeropure series M」~

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昨今、新型コロナウイルスの蔓延によって空間の衛生状況の管理への関心が高まっています。
お子さんをお持ちのご家庭では、子どもの集まる保育施設や児童施設、学校の環境には神経を遣うもの。
今回取材した日機装様では、空間除菌消臭装置「Aeropure series M(エアロピュア シリーズM)」を通じて、コロナ時代の安全安心な環境づくりを提供しています。
2021年のキッズデザイン賞を受賞した製品や今年から行っている社会的な取組について、日機装株式会社の牧野内さんにお話を伺いました!

ノーベル賞受賞学者と共同で開発した、日機装自慢の「エアロピュア シリーズ」

はじめに、今回キッズデザイン賞を受賞した「エアロピュア シリーズM」の特徴を教えてください。

牧野内さん:まず「エアロピュア」の特徴を簡単に説明します。「エアロピュア」は空間除菌消臭装置のラインナップなんですが、深紫外線LEDと光触媒フィルターを搭載しています。空気中の細菌やウイルスを光触媒フィルターで捕捉してアレル物質やにおいの原因物質を除去、さらに深紫外線を照射することによって空気中の細菌・ウイルスを除去します。「エアロピュア」に搭載されている深紫外線LEDは、日機装とノーベル賞受賞者が共同で開発した製品となっておりまして、日機装としては絶対の自信を持ったシリーズなんです。

そんな「エアロピュア」において、今回の「エアロピュア シリーズM」は、シリーズ内のハイパワーモデルとして位置づけられておりまして、約20畳帖の広い空間に対応しています。加えて、これはシリーズ全体にも通じますが、機体の下の部分から空気を取り込んで空間全体を綺麗にしていくため、小さなお子さんが活動する床面に近い、低い位置もカバーしやすいという点は大きな特徴です。


最も「エアロピュア シリーズ」を必要としているのは誰か?」原点回帰の問いかけが生んだ、小さな子どもとパパママに安心・安全を届けたい想い

今年から取り組まれている「Save Pure Smile Project」の活動内容ときっかけを教えてください。

牧野内さん:本プロジェクトは、小さなお子さんやパパママが集まる場所に対して日機装の「エアロピュア シリーズS,M,P」の3機種を無償で提供し、安心して集まれる空間の整備に貢献する、というのが主旨です。
活動開始のきっかけはシリーズのローンチに遡ります。当社は2020年に「エアロピュア シリーズS」という、8畳用の小型の製品からシリーズの販売を開始しました。このとき、同時期に現在でも続く感染症の流行が生じました。これにより「エアロピュア」に対し注目が集まるようになり、一時需給バランスが崩れる事態を経験しました。これを乗り越え安定した製品供給が可能になった2021年に、次はこの製品を用いて社会貢献をしていきたい、というフェーズに入っていったんです。

具体的には、ワクチンの接種会場への製品の貸し出しや県庁への無償提供などを行いました。埼玉県の渋沢栄一記念館に製品を無償提供した際には感謝の思いを頂戴しました。こういった反応も踏まえて、もっと大きな枠組みでできることはないかと社内で模索したところ「一番「エアロピュア」を必要としているのはどんな人なんだろう?」という視点が出てきました。

我々のこれまでの製品ご提供先に様々な医療機関があります。そしてそこでは、実際にお子さんを持つママさんのお話を聞く機会に恵まれてきました。その中で、自分たちの赴く場所、ないしお子さんたちの集まる場所の空間除菌への懸念の声を多く耳にしていました。その答えとして、「小さいお子さんを抱えた保護者の方が最も必要としているのではないか」という考えに至りまして、そこから「Save Pure Smile Project」を開始しました。


実際に「Save Pure Smile Project」を行っていく中で発見したことや嬉しかったことはありますか?

牧野内さん:私は主に保育施設への製品提供を担当したのですが、施設を訪問すると、皆さん衛生環境の整備にとても力を入れてらっしゃったんです。
その背景には、「赤ちゃんは自分で自分の身体の不調を訴えることができない」という点がありました。お子さんそれぞれでどういう時にどういう反応をするかも異なるので、周りの大人がよくよく観察して気を遣ってあげるほかないんですね。お子さん一人一人へのつぶさな対応を職員の皆様が徹底しておられまして、例えばお昼なんかもお子さんがお昼寝をしている僅かな合間を縫って急いで食べてまたお子さんのお世話に戻られたりしています。そうやって、ただでさえお忙しい皆様に追い打ちをかけたのが感染症対策の問題だったんです。

ピークである、今年(2022年)の2月時点では、全国で700園以上が全面休園に追い込まれていました。全面休園・部分休園・通常開園、そのいずれの選択を取るにせよ、保護者の皆様もナーバスですので、職員さんも園内環境には本当に心を砕いておられます。そういう中で私たちが「エアロピュア」を提供していったところ、「本当にありがとうございます。」というお礼の言葉を頂いたんですね。「職員一同苦しい状況の中で、職員だけではなく、保護者にも少しでも安心感を提供できる環境を整えられるのは何にも代えがたいありがたいことです。」と、私としてもそこまでの感謝は望外の喜びといいますか、当社の製品が正しく評価を頂けたことも含めて嬉しかったです。

それから感謝のお声の中で製品の特徴に即したことで言うと、メンテナンスの簡易性が挙げられます。「エアロピュア」はフィルターのお掃除だけでメンテナンスが可能なんですけれども、我々の予想以上に反響が大きかったですね。各施設、コロナ対策として空気清浄用の装置を何らか設置することが常態化していきましたけど、スペースも取るしそれ以上に、管理にかかる労力が大きい。様々な業務を抱えられていて、皆さん大変お忙しい、でも置かざるを得ないというジレンマがある中で、メンテナンスが簡単であることは非常に好評をいただきました。


広い園内に複数台置いた装置を定期的にメンテナンスするのは、それなりの負担になりますものね。

牧野内さん:そうなんです。また、保護者の方へのアナウンスとしては、製品に「除菌・消臭中」と書かれたステッカーを貼っておりました。これを施設の入り口から置いて頂くことで、視覚的にも安心できる環境を作っていけたかなと。ウイルスは目に見えないものなので、その対策自体はできるだけ見える化していきたいんです。それによって、コロナの蔓延でコミュニケーションが阻害され断絶を生んでいる社会に、少しでもいい風を送ることができたらなという想いがあります。そして当社の製品がそれに貢献できているのではないかという実感も、私自身このプロジェクトから得ることができました。



便利な”モノ”づくりに留まらず、空間除菌の徹底が社会の当たり前になるような”コト”の提供を目指して

最後に、今後の取組への展望や想いがありましたらお聞かせください。

牧野内さん:「Save Pure Smile Project」について言えば、今後取組の裾野をもっと広げていって、これまで以上に生活者の皆様に安心頂ける環境づくりに励んでいきたい想いがあります。単に製品を提供するだけに留まらず、ウイルスのこと、空気清浄の仕組みや感染対策のあり方といった正しい情報を発信していくことも社会貢献に繋がるミッションではないかと考えています。

また、直近の取り組みとしては、システム天井対応型の「エアロピュア」の新製品をリリース致しました。これまでの静音性やメンテナンス性に加えて、床面のスペースを取ることがないという特徴を持っているので、お客様に新たな選択肢をご提供できると考えています。今後新しくできる医療施設やオフィスビルには空気除菌消臭装置が設置されていることがスタンダードになっていく。そんな未来を、この製品を足掛かりにしながら目指して行きたいと思います。


訴えかけができない小さなお子さんと、その小さなお子さんを守る保護者、保育施設で働く職員。その全ての人にとって安全安心な環境を提供していくことの意義を、ご自身のお子さんのエピソードも交えながら話してくださった牧野内さん。「感謝の言葉をたくさん頂けて、実施して本当によかった」と熱く語るその姿からは、「エアロピュア」への自信と、それを社会貢献に繋げていきたいという強い想いを感じました。
コロナに負けず子どもたちが生き生きと活動できる空間。そしてそれがどこに行っても当たり前になる未来。日機装様の今後の活動に是非ご期待ください!

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