2022.1.5
親⼦のコミュニケーションが増える炊飯器︕(前編)
お⽶のなくなりそうなタイミングで再注⽂を⾃動で⾏なえる画期的なIoT機能※1を搭載した、タイガー魔法瓶のジャー炊飯器。⼿間がはぶけるだけでなく、お⽶の銘柄に合わせた炊飯プログラムや、子どもの⾷育にも繋がるアプリまで⼦育てママの⽣活に寄り添うアイテムです。今回は、商品企画課の辻本さん・井上さんに家事サポートへの熱い思いや開発秘話を伺いました。
「お⽶がなく困った…の声」から⼀歩踏み込んだサポートへ
開発のきっかけを教えてください。
もともと、7割近いお客様がほぼ毎日炊飯されているという調査結果があったのですが、その中でも炊飯する⽇としない⽇があり、「⼀旦お⽶を補充してしばらく炊飯していないと、再び使おうという時に実はお⽶が足りなくてなく困った」というケースを多く聞きました。そこに着⽬し、タイガー魔法瓶では「少量⾼速コース」という2合まで、⾼速早炊き約15分でご飯を炊ける機能を搭載した炊飯器を展開しています。
そこからもう⼀つ踏み込んだ形でサポートできないだろうかと、様々な⽅にヒアリングをしてきました。すると、⼩さなお⼦様がいらっしゃるご家庭は、「お⽶が重たくて⼦供を連れてお⽶を買いにいくのが難しい」というお声や、お弁当を作られているご家庭は「朝、お⽶がないことに気付くとお弁当が作れない」という声があがってきました。
IOTを使うことにより、炊飯器の「お⽶を美味しく炊く」役割を超えて、「ご飯を炊くこと
⾃体の⼿助けをする」という、より広くお困りごとを⼿助けができないかと開発にいたりました。
お⽶の残量によって⾃動でお⽶が届く︖︕
炊飯器には、どのような機能がついているかを教えてください。
こちらのジャー炊飯器は、「TIGER HOME」アプリ※2と連携することができます。アプリでは、スマートフォンで炊飯状況やお⽶の残量がひと⽬でわかります。例えば、「今、炊飯しているな、あとどれくらいで炊けるかな」が分かるので、「その時間で掃除や洗濯をしよう」とアプリをみながら管理することができます。
また、お⽶の残量を計算し、お⽶の残量が少なくなるとアプリ上でお知らせするので買い忘れも防げます。更に、炊飯器⾃体が、今⽇お⽶を何合炊いたか分かるようになっており、アプリの中でどんどん減っていきます。約7⽇間の在庫になるとアマゾンDRS※3に登録しておけば⾃動で再注⽂してくれるんです。
最近、反響があるのが「⾒守り機能」ですね。相⼿の炊飯状況が離れた場所からでもスマートフォンで確認ができます。遠⽅の親御さんが1⼈で暮らされている⽅も、「今⽇お⽶炊いているな」と元気で暮らしているというのが分かります。3⽇以上炊飯がないと通知がいくようにもなっているので、「ご飯炊いていないけど、⼤丈夫︖」とコミュニケーションをとる⼀つのきっかけにもなります。監視しすぎず、さりげなくサポートできるというのが喜ばれていますね。
美味しさを超えて求められたもの
開発にあたり苦労されたことを教えてください。
「ご飯を炊くことの⼿助けをするもの」をコンセプトにしたものの、ユーザーにとって本当にいいものなのか︖求められているのか︖が悩みどころでした。
そこで、社内と社外の協⼒先様に改めてインタビューをすることにしたのです。インタビューは社内100名にアンケートを実施し、そこから条件にあう30名を選出。何度もヒアリングしながら、コンセプトを練り直しました。
インタビューは
①美味しいお⽶が買える機能
②銘柄に合わせた炊き⽅ができる機能
③お買い物が⼿助けができる機能この3つの柱で⾏いました。
私たち商品企画チームの中では、美味しいお⽶が買えるということが⾼評価かと思っていましたが、インタビューを繰り返すことで”お⽶が届くという機能に対してサポートがある”ことが求められていると分かりました。
実際に2歳のお⼦さまがいらっしゃるお⺟さまは、「⼦供がすごく動き回るので、お⽶も買って帰れず、⼀度帰宅して夫に⼦供を預けて再度お⽶を買いに⾏かなくてはいけなかった」という体験談や、「美味しい炊き⽅ができるという機能があっても、⼿動でアプリをダウンロードし設定する。それさえも忙しい」という声もあがりました。
その結果、お⽶を⾃動サポートで購⼊すると、アプリ上で何のお⽶を購⼊したかの情報が分かるので、⾃動でそのお⽶に合わせた美味しい炊き⽅が設定されるような機能をプラスしました。
当初予定をしなかった⼤きな変更をしたり苦労をしましたが、よりお客様のほしい形に寄り添うことができたかなと思っています。
後編に続きます。