2025.3.24

≪プラス≫入学・進学に役立つアイテムのご紹介
~こまもりプロジェクトvol.9~

  • はたなブックアカウント
  • LINEアカウント
こまもりプロジェクトでは、4月の入学・進学シーズンに向けたおすすめのアイテムを プラス様にご協力を頂き、Vol.8に引き続きご紹介します。 こまもり通信vol.8はこちら
こまもりプロジェクトとは?HPはこちら

学校現場でも有効なユニバーサルカラーにこだわった文具

2024年キッズデザイン賞受賞 受賞ページ「年組氏名PPフラットファイル ユニバーサルカラー」はこちら
2024年キッズデザイン賞受賞 受賞ページ「みんなのふせん 強粘着」はこちら

こまもり)2024年度のキッズデザイン賞受賞作品はユニバーサルカラー文具で受賞されていますね。
プラス)ユニバーサルカラーの『年組氏名PPフラットファイル ユニバーサルカラー』と『みんなのふせん 強粘着』です。このファイルはNPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)の認証を受けています。ファイルの表紙に色の名前が書いてあるので、読んで識別するのと同時に、様々な色覚障害のタイプの方でも見分けやすいようになっています。一概に様々なタイプといってもわかりにくいと思うので、どのように見えているかシミュレーションするアプリを試してみてください。

こまもり)色覚障害と言っても本当に見え方がいろいろですね。
プラス)色覚障害者の割合は男性で約5%、女性で約0.2%と言われ、40人のクラスなら一人は色覚障害の子どもがいるくらいだということもわかってきています。すごく似て見えてしまう色があるので、あえて色名を書くというのもポイントです。色のパターンについてはCUDOの推奨する配色セットを参考に決めました。油性ペンで書ける素材になっていて先生も管理しやすいと思います。

こまもり)みんなのふせんはどうですか?
プラス)みんなのふせん、というネーミングもインクルーシブなユニバーサルカラーの考えを基にしてつけました。小学校でもブレストや班分けで色を変えたりして使えます。また強粘着なので紙だけでなく、壁に貼ったりすることも想定しています。
こまもり)家でも学校・習い事・学童・・・の内容に色分けして子どもと情報共有するのにはいいですね!

軽くて支度がしやすいランドセル『パッかる』

2024年キッズデザイン賞受賞 受賞ページ「軽開ランドセル パッかる」はこちら

こまもり)とにかく色がかわいい!そして軽いですね!
プラス)ありがとうございます。750g(仕切りを除く)と軽いです。また自立することや、上・横どの方向からも中身が取り出せるのが特徴です。折り畳み傘や水筒はサイドのポケットに入れることができます。今の小学生は持ち物が多く、PCやタブレット端末もあるので中に仕切りをつけています。

こまもり)布製のランドセルは多数販売されていますが、ここまで構造が違うのはあまり見たことがない印象です。現状の布製と革ランドセルの比率はわかりますか?
プラス)地域や各学校にもよるので正確な数字ではありませんが、まだ98% ぐらいが革のランドセルです。祖父母からの入学のプレゼントでは、やはり革ランドセルの人気が高いです。革製の丈夫で品質の良いものを持たせたい!という意識がまだまだ根強いと思います。

こまもり)750g はとても軽いと思うのですが、6年間同じカバンを持たせるっていうのは大変ですよね。
プラス)革(合皮)ほどの耐久性はありません。使い方や趣向の変化等子どもの成長に合わせた買い替えを想定しています。
こまもり)確かに6年間同じもの!という決めつけではなく、子どもの身体も成長しますし、買い替えがいいのかもしれません。小さい1年生にとってはランドセルが大きすぎて、6年生では小さくなりすぎるといったバランスの悪さも気になります。

ランドセルどこに置く?を解決する開閉ファスナー

こまもり)我が家ではランドセルをどこに置くか悩むことが多くあります。ワゴンを試してみたり、ランドセルラックも高さがあって置きづらかったり、置き方によってはかぶせの部分が顔に当たったり、開けたとたんに中のものが出てきたりしてしまいます。
プラス)たしかにランドセルに合った奥行きの棚ってご自宅にないことが多いですね。パッかるは横向きにしてもファスナーで開閉できるので、置き場所を選ばずに使っていただけます。
こまもり)汚れた場合はいかがですか?
プラス)お洗濯はできません。汚れ具合にもよりますが、柔らかめの布で拭き取っていただくことを推奨しています。撥水加工がされているので強くこすりすぎないように気を付けていただければと思います。
こまもり)セットで雨カバーがついていますね。たまに水筒が空いていて中身がこぼれたりするのですが、ファスナーですべて開くのもいいですね!
プラス)夏休みの間などはフラットに畳んで仕舞うこともできます。

小学生の身体の負担を考えたランドセルライフのあり方は?

こまもり)文具メーカーさんがランドセルの開発に至ったきっかけはありますか?
プラス)当社は鉛筆削りや先ほどのフィットカットカーブの子ども用ハサミなどがありますが、お子さんと保護者の方が文具を選んでくださる延長に、ランドセル(通学鞄)があると考え、文具同様毎日通学で使う道具として開発してみよう!ということになりました。もともとランドセルに対して課題意識があったこともあり、文具視点でより機能的なものを作れるのではと考え、挑戦しました。
こまもり)小学生の体の負担を考えた時にランドセルの重さは重すぎるなと感じます。学校によりますが、毎日教科書を持って帰らないといけないとか、毎日 1.5Lの水筒を持っていくなど。特に小学校の後に学童に行く子どもは、帰宅時間が遅い分なにかと荷物も多いですよね。
プラス)小学生の荷物の重さは本当に課題だと思います。
こまもり)親としてランドセルを選ぶときには軽いほうがいい・使い勝手の良いものを持たせたいって気持ちはあるのですが、どうしても<みんな革のランドセル>だろうと思うので、みんなと違うものを持つということへの不安や心配が働いてしまいます。その一歩を踏み出せない気持ちも正直あります。兄弟で小学校生活を一度経験していればランドセルではない選択肢も考えられると思いますが、購入時に祖父母の期待もあり、立派なものを持たせたい、買ってあげたいという気持もわかります。
プラス)布製ランドセルの将来的な成長に可能性を感じています。ランドセルや荷物の重量化に対する課題意識と共に、昔ながらの固定観念にとらわれない、時代にあった新たな選択肢を皆さまと一緒に議論し、広めていくようなジャンルだと捉えてます。

プラスのみなさま、貴重なお話をありがとうございました!


こまもりメンバーとプラスさん
キッズデザイン賞マーク
文章:吉岡 麻衣