2023.12.21

2023年11月21日〜22日法政大学SDGs WEEKs出展 

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◆「KANDAI × HOSEI SDGs WEEKs 2023」

キッズデザイン協議会SDGsプロジェクト(関東チーム)は2023年11月21日と22日の2日間、法政大学市ヶ谷キャンパス内に、第17回、第16回キッズデザイン賞の上位受賞作品18点(下表参照)を展示しました。会場ではキッズデザイン賞の認知度調査と、Z世代である学生の視点で、興味をそそられる作品への投票、Webアンケートを実施しました。
(出展場所:法政大学外濠校舎3階GALLERY/日時:11月21日(火)22日(水)10時30分〜16時)


法政大学は、11月20日から12月2日まで関西大学と共催で5回目となるSDGs WEEKsを実施しました。SDGs WEEKsでは企業や自治体によるSDGsセミナーやシンポジウム等の様々なプログラムを展開。法政大学SDGsパートナーズであるキッズデザイン協議会は、オンラインセミナーと展示を通してSDGs WEEKsに参画しました。

今回の展示は、Z世代である学生たちにキッズデザインに触れる機会を提供し、認知度向上とキッズデザインへの理解を促してサポーターとなってもらうことが目的です。
また、Z世代と直接交流する場の少ない企業・団体側は、これから社会へ出る彼らの意識にキッズデザインが何かしら足跡を残せたら・・・という想いもありました。

◆キッズデザイン賞を知っていますか?

展示会場となったのは、2つの校舎をつなぐ渡り廊下付近のギャラリースペース。ここにブースを設置し、3つのデザインミッション(※)上位受賞作品の中から厳選した18作品のパネルと触れて体感できる作品を陳列しました。

(※)3つのデザインミッション
子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン
子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン
子どもたちを産み育てやすいデザイン



授業の合間や昼食時には多くの学生が行き交います。興味を持ってブースに立ち寄る学生やスタッフの声掛けに足を止める学生もいれば、横目で一瞥するだけで通り過ぎる学生・・・様々です。
足を止めてくれた学生にはまず、「キッズデザイン賞を知っていますか?」ボードにシールを貼ってもらいました。


結果は、「はい」9票(12%)、「いいえ」68票(88%)と、キッズデザイン賞を知らない学生が多数を占めました。しかしながら、これは想定内。キッズデザイン協議会では、多くの学生に知ってもらう良いチャンスだと考えています。


◆法政大生が選ぶキッズデザイン賞

続いて興味をそそられる作品を選び、一人5票を自由に投票してもらいました。
パネルを熱心に読んだり、作品を手に取ってみたり、一つひとつの作品に真剣に向き合ってくれる姿がとても印象的です。
「良い作品が多くて、投票シールが足りない!」とうれしい悲鳴もあがりました。





中には受賞作品の時計を愛用している学生や、子ども選挙や情報サイトのような心の成長に寄り添う受賞作品に興味を持つ学生、インクルーシブに関心のある学生などが見受けられました。

投票結果は以下の通りです。

1位 resilience playground((株)ジャクエツ)  35票
2位 ほぼ日のアースボール((株)ほぼ日) 30票
3位 木のえほん((株)ヒョウデザイン) 27票


4位 i do button((株)Discovery Kids) 25票
5位 おもちゃから生まれた腕時計 YOT WATCH((株)三栄コーポレーション) 22票
6位 エキマトぺ(富士通(株)) 19票
6位 SOLAIZ Kid’s((株)エリカオプチカル) 19票
6位 障がいや病気の兄弟姉妹がいる子どものきょうだい向けの情報サイト うぇるしぶ(任意団体うぇるしぶ) 19票
9位 coemo((株)タカラトミー) 17票
10位 こども選挙(こども選挙実行委員会) 16票
10位 タングステン耐切創手袋(パナソニックライティングデバイス(株)) 16票

◆展示に手応え

Webアンケートでは、キッズデザインに取組んでいる企業・団体について、回答者全員が「良いと思う」(とても良いと思う、まあまあ良いと思う)と回答。就職活動への参考になるかを聞いたところ「とても参考になる」と「まあまあ参考になる」が半々という結果でした。

また、キッズデザイン賞に対して好意的な感想が多く寄せられました。
例えば、
「(西武線沿線民なので)40000系がキッズデザイン賞を受賞したことを知っていたが、どのような賞か知らなかったので勉強になった」
「商品のデザインに興味があったので、展示はとても興味深かった」
「子どもたちが楽しく生活できるように取組んでいることを知れて心が温まる展示だった。大学の研究室から誰もが知る大企業までさまざまな団体が取組んでいることを知り、非常に興味深かった」
「細かいところまで気にして商品を作っていることがわかって驚いた」
「自分が子どもを持ったら使いたいものがたくさんあった」
「子ども向けのものは高齢者にも良いと思った」
「子どもだけでなく、大人にも優しい製品もある」
というものです。

一方で、
「受賞作品は誰が決めるのか」という疑問や
「子どもが作ったものを表彰するのかと思った。企業の子どものための製品開発を表彰するとは知らなかった」「子どもが評価したものではないのか」等、“キッズデザイン”を誤解している人もいたようです。

キッズデザイン賞は、3つのデザインミッションに則り、形あるモノ・形ないモノに関わらず素晴らしいデザインへの取組みを表彰するものです。
「事前に知っていたら、時間をとってもっとよく見るのに・・・」という声もあり、事前周知や展示方法等の反省点もありましたが、キッズデザイン賞を知らない学生たちにどのような賞なのか知ってもらい、興味を持ってもらう良い機会となりました。 キッズデザインというSDGsにつながる考えでモノをデザインする企業・団体の努力や姿勢も伝わったのではないでしょうか。このような展示でキッズデザインを広めていくことは大きな意味があり、今後もさまざまな機会で多くの人に知ってもらいたいと考えています。

(表)

本展示の企画メンバーが第16回・第17回キッズデザイン賞上位賞の作品の中から、利用シーンに様々な人を巻き込め、着眼点が印象に残った作品に投票、合計点の上位18作品を選出しパネルを展示した
キッズデザイン賞マーク